歯原性菌血症とは

2017年 8月 24日 木曜日

菌血症ということをご存知ですか?例えばガムを噛むとか歯ブラシをすることによって一時的に口腔内の菌が血液に入ることがあります。この事を菌血症といっております。普通は白血球の貧食作用で何ら症状もなく経過します。

しかしながら例えば、心臓に何らかの器質的疾患があって抜歯をした場合、一ヶ月くらいして突然発熱があり、細菌性心内膜炎を起こすことがあります。これを防ぐために抜歯前48時間前より抗菌剤を投与します。

最近この歯原性菌血症が重要視されてきております。お口の中の菌が血管に入り糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、低体重児、メタボ、アルツハイマーなどの原因になるとの報告があります。

ところで当院の院長は大学病院に勤務中に「口腔領域に起因する菌血症に関する細菌学的研究」を行っております。この研究は抜歯後に口腔内の菌がどの程度血液の中に入るのかを研究しました。その結果、陽性率は37.5%でした。報告者によって、21.3%、63.3%と出現率は色々ですが、明らかに血液の中に入ることが分かっております、当時証明された菌種はブドウ球菌、連鎖球菌でした。口腔内はいろいろな菌種があり同定(菌種の決定)の方法も進歩しております。

特に当院では位相差顕微鏡で歯周病菌の観察を行って、リアルタイムPCR(遺伝子レベル)を合わせて行っております。これによって歯周内科治療および機能水を用いて中等度、あるいは重度の歯周病を治療しております。

以上

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