No292号 歯周病菌のジンジバリス菌とは

歯周病菌のうち悪玉と呼ばれるジンジバリス菌とはどういう菌か調べました。

 

ジンジバリス菌は何故悪の帝王か

1.歯周病の元凶、悪の総師です

ジンジバリス菌がタンネレラ菌とスペロヘータ菌を従えるとレッドコンプレックスといわれる「凶暴な悪玉3兄弟」となる。歯ぐきを壊すタンパク質分解酵素と内毒素を持つ攻撃的な極道者となる。

2.繊毛と毒素で巨大な細菌集団となる

悪玉兄妹は歯の周りの組織や血管内に入り込む。タンパク質分解酵素ジンジパインは手下の細菌を調子づかせ歯周病を悪化させる。血管に入ると赤血球が固まって血流が溜まり内毒素もばらまかれると免疫細胞が乱れる。

3.ストレス物質が細菌の悪行を応援

ジンジパインはストレスによって強まる。過労、睡眠不足、心の疲れにジンジバリス菌がつけこむ。

4.血管にひっそり感染

悪玉3兄弟で血管細胞に侵入し動脈硬化を起こし、血管を詰まらせる。血管内にプラークをつくり、脳梗塞、心筋梗塞を起こす。

5.誤嚥性肺炎の原因菌

6.歯周病菌と新型コロナウイルスが混合感染すると肺炎が重症になる

7.PG菌は認知症の原因になることが判明

歯周病菌PG菌による炎症で歯ぐきに増えたアミロイドβ、これをPG菌が脳に誘導していることが明らかになった。血流脳関門を突破したアミロイドβが脳に蓄積してアルツハイマー型の認知症になることが分かった。

以上

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