No300号 お陰さまで40周年、300号記念
9月1日は開業記念日です。お陰さまで開業40周年を迎えました。長いようで短く感じられます。 多くの皆さまに支えられてここまできました。また私と一緒に働いてくれるスタッフに心から感謝を申し上げます。 開業は昭和57年9月1日、今日の雨とは違って、素晴らしく晴れた日で、地域のみなさんのご厚意で医院前で黒川さんさを舞っていただきました。 もともと親が歯科医のため後を継ぐことになっておりましたが、岩手医科大学の歯学部初代歯学部長にお誘いいただき、なんと9年も大学にいることになりました。 大学では口腔外科に席をおき、夕方からは微生物教室で研究しました。そのときの細菌学の勉強は今も活かされております。お陰さまでStr,salivariusの血清学的研究という論文で学位を取得しました。 その後中央病院の歯科長として7年勤務して開業することとなりました。ここでは口腔外科を置き入院患者さんの治療にもあたりました。また、この時に一般歯科治療も行いましたが、開業の術は分からないでおりました。そんな折、岩手デンタルリサーチグループ(IDRG)というデンタルグループに誘われました。アメリカのL.Dパンキーの歯科診療の十字(Cross of Dentistry)、自分自身を知り、患者を知り、仕事を知り、技術的に、心理的に知識を応用するという4つの要素のバランスが必要で、どれ一つ欠けても感謝の念のこもった報酬を得ることが出来ないという考え方である。開業の右も左もわからない自分にとって目からうろこでした。今があるのもグループの先生方のお陰と心から御礼を申し上げます。 開業当時から歯ブラシの指導をやってきました。今は歯ブラシ指導が当たり前ですが、当時は「箸のあげおろしまで言われているみたいだ。」と拒否されたこともありました。また、補綴物もなるべく天然歯と同じように白く審美的治療をして、さらにまたインプラントも多数埋め込みしました。 しかし、開業の前半と後半では歯科治療に対する考え方が変わってまいりました。診療を続けていくと2次カリエスの発生など、必ず、やり直しが出てまいります。次第にこれが歯科治療の繰り返しなのかと疑問を持ってまいりました。 時期を同じくして学術書でも次第に削り方を最小限にする(minimum intervenntion)方法が出て、これまでのBlackの考え方(う蝕部位の予防拡大処置)が変わってまいりました。また唾液による再石灰化も重要な因子になり、自分の歯に勝るものはないという考え方が浸透してきました。 このことは辻村先生の講演会に出席して検査の大切さと、予防の必要性を学び次第に考え方が変わりました。これまでほとんどの方が「歯医者は痛い、怖い」出来るだけ行きたくない場所でした。これまでの歯医者のやり方が当たり前という考えの方が多いのが事実です。 わたくしは歯周病治療をメインに治療しておりますが、歯がグラグラしてもすぐには抜かずに救歯のために努力するようにしております。しかも非外科的治療で何とか歯を持たせようとしております。 一番の方法は歯ブラシという単純な方法ですがこれが中身が濃いのです。これまで片山式自然良能賦活療法という方法からスウェーデン式方法とか、つまようじ法とかいろいろありますが、いろいろと駆使して歯を出来るだけ残そうと思っております。 「はぶらし先生」といわれるように40周年を期に今後とも頑張っていこうと決意しました。今後ともよろしくお願いいたします。 〇そうそうホームページに新着情報を掲載して今日で300号になりました。読んで下さった方、ありがとうございます。治療の合間を見て入力しておりますので間違っているところ、おかしいところが多々あるとは思いますがお赦し下さい。 開業40周年、ホームページ300号を祝して。
院長
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