No237号 インプラント周囲炎とは
皆さまの中にもインプラントをしている方がいると思います。インプラント周囲炎をご存知でしょうか。インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周炎になることもあります。これは歯と歯肉の間に住み着いた細菌が広がり、歯肉が腫れ、歯を支える骨が溶ける歯周病、インプラントでも同じことが起こります。 「インプラント周囲炎」といわれ、悪化するとインプラントがぐらつき、取り除かなくてはならなくなります。歯肉のみの炎症の場合はインプラント周囲粘膜炎といっておりますが、進行すると歯槽骨の吸収を伴ってくることがあります。 予防のためには毎日のホームケアが大切です。インプラントに適した歯ブラシと歯磨剤、洗口剤も同時に使用した方が良いでしょう。同時に定期的に汚れを取ってもらうようにしましょう。 インプラントの歴史は比較的浅く、インプラントを植立した患者さんがご高齢となり、要介護となった場合、インプラントの管理が困難を極めているのが実情です。施術を行った歯科医師が訪問診療すればいいのですが、経験のない歯科医師が訪問診療すれば対応が難しくなります。これからのインプラントはそのようなことも考慮して手術を受けるべきでしょう。
院長
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