No241号 歯周病と喫煙について
今年の冬は非常に寒かったせいか3月と聞くと何となくほっとします。 さて、前回インプラントと喫煙について述べましたが歯周病と喫煙との関係も重要です。タバコのニコチン、一酸化炭素(CO)など有害物質です。 喫煙による歯周病の悪化は一日に吸うタバコの本数や、これまで何年喫煙したかによります。また、喫煙者の歯肉は一見引き締まった状態を呈しますので悪くなっているのに気がつかないという特徴があります。 ラットに対してニコチンを与えると血管が収縮します。なかなか治らないということになります。 1.タバコは、歯周病にかかる危険性を高めます 2.タバコは、歯周病を悪化させます 3.タバコは、歯周病に気づきにくくします 4.タバコは、歯周病を治りにくくします したがってご本人の歯周病の治療や受動喫煙のことを考えれば「禁煙」が必要です。 ヘビースモーカーの人は歯が黒くなるばかりでなく、歯肉が黒ずんで(メラニン沈着症)審美的にも良くありません。 〇タバコとバージャー病 タバコと歯周病が関係するバージャー病というものがあります。これは手足の末梢血管に閉塞と炎症をきたし、皮膚に壊死を起こすことがあります。歯周病もタバコとともにバージャー病にかかりやすい状態をつくると考えられるようになってきました。「禁煙」です。
院長
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